こんにちは、かやです。
また大きな台風がきてますね。ずっと雨が降っています。これからひどくなっていくんでしょうか。
明日本州に上陸だそうですが、実は明日から娘の修学旅行なんです。
京都大阪なんですけど大丈夫なのかなぁ、、、
修学旅行なんで余程じゃないと変更もできないでしょうしね。
無事を祈って送り出します。皆さんもお気をつけくださいね。早めの避難ですよ!
さて、先日娘の通う中学の保健の先生のお話を聞いてきました。
この先生、子どものことを真剣に考えてくれるすごくいい先生で本当に心にしみるお話でした。
私ちょうど広報委員をしてまして、このお話を学校新聞に載せるために今まとめてる最中です。
せっかくなのでこちらにも書いておこうと思います。
私先生のお話を聞いてここしばらく子どもに優しくなれてます。いつまで続くかわかりませんけど、、、
お母さんも一生懸命です。疲れてます。心の奥底では子どもを愛しているのに、ひどい言葉を投げかけてしまうこともあります。
時々素敵な話を聞いて心洗われるといいですね。
もくじ
◆素敵な保健の先生
うちの中学の保健のA先生は今年隣の中学からやってきました。後定年までどれくらいかな、、というお年頃の女の先生です。
前の先生ももちろんよかったのですが、実際保健の先生と親が関わることってそれほどないんですよね。だから失礼ながら名前さえうろ覚えの時もあるのです。
でもA先生はなんだか違いました。来られてまもなく配られた「保健だより」は丁寧にわかりやすく書かれていて、おまけに裏表両面刷りです。すごいなぁ、頑張ってる先生だなぁと思って毎月保健だよりを楽しみにするようになりました。
そして夏休み、なんと保健だよりは両面刷りの3枚綴り、ホッチキスで止めてあります!こんなの初めて〜〜〜 戦争のこと、命のことがびっしり書かれていました。
夏休みに入る前にもらう健康手帳にもたくさん我が子のことが書かれていて、全部の子どもにこれを書いておられるのかと思うと本当に頭が下がります。
いらしたばかりなのに子どもを思う温かさと大事なことを伝えたい!という熱意にすっかり先生のファンになりました。
その先生のお話を聞きに言ってきました。
◆今の子どもってどんな感じですか?
とにかくどの学校の子もみんな疲れています。何かに追われてイライラギスギスしています。友達関係も昔とは変わっていて、親友と言いながら本音を言えずにいます。
自分たちの時は友達にこそ話せたんだけど、今はラインなどで自分の知らないところで何を言われるかわからないから怖くて言えない。スマホで軽いことは書けるけど顔を見てじっくり話せないんです。
だからツイッターなどで全然知らない人の方が話しやすくて、でもあまりにも無防備に知らない人を信じているので危なっかしくて仕方ない。
昔の子は腹痛、今の子は頭痛で保健室に来ます。何でも昔がいいわけではないけれど、昔の悪はヤンキーでもっとわかりやすかった。今はもっと殺伐とした感じで、根が深い気がします。
原因は特定できないけれどスマホの影響は大きいと思います。今の時代なかなか難しくはあるけれど、スマホを渡すにあたっては取り扱いのルールを各家庭で話し合うことがとても大切です。
◆保健室に来る子はどんな子たちでしょうか?
ほとんどが雑談をしに来ます。
暑い、寒い、眠い、疲れた、腹立った、、、たわいないことを言いにきます。でもそれが大事なんです。普段からそんなことを言える場所でないといざという時大事なことを話してくれません。
(保健室には手触りのいいぬいぐるみがたくさん置いてあります) これを抱きしめてくつろいだり、ぽつりぽつりと話したりしていきます。
けれど中には蹴飛ばす子もいる。どうしてそんなことを⁉︎と思って注意します。少しずつでも落ち着いていってくれたらと思っています。
今は一年目なので、まずは子供が落ち着いて話をできる関係を作れるようにがんばっています。
◆子供と向き合う時に大事にしていることは?
いつも本音で話すように心がけています。子供は見抜くのでつくろってもだませません。
大人だっていつも元気なわけじゃない、元気がない時もあります。人を傷つけたこともあります。そんな情けない弱い自分を見せることで子供は安心し、私も、、、と本音を言いやすくなります。
素晴らしい人、正しい人ははすごいけれど、そんな話は子どもにとって偉人伝です。心に響きません。どうせ私なんか、僕なんか、、、
眩しすぎます。眩しすぎる人は疲れます。みんながみんなそんな人じゃない。
今のままをみとめてもらえることが力になるんです。運動会でビリでも貴方がいるから一位があるんだよ、ちゃんと意味がある。目立たなくても一人一人ちゃんと輝いて役割を持っているんです。
親も疲れています。それを取り繕ってかっこいい親でなくていいんです。もっとダメなところも出していいんですよ。貴方も疲れてるの?お母さんもよ、一緒やねーがいい。
がんばれがんばれでなく疲れていてもいいんですよ。
疲れたらダメなんではなくて、疲れたところを出せるのがいいんです。それが家です。
◆子どもに伝えたいことは?
人は何でもできるわけじゃないです、何にでもなれるわけじゃないです。それは事実です。でもやってみることはできる。どれくらいできるかわからないけれど好奇心を持ってやってみることはできます。
やってみたらうまくいくかも知れないし、うまくいかないかも知れない。隣の人は成功しても自分は失敗するかも知れない、でもそれもいいんです。
自分の体でやったことはちゃんと体に刻まれます。心に刻まれます。どんなことも決して無駄はなくて、そこから必ず何かを学んでいます。
運動会でいつもビリだった私は今フルマラソンを走っています。いろんな気づきや出会いがあってとても楽しいです。
命をもらってこの世に生きているというのは素晴らしいことです。看護学校時代生きたくても生きられないたくさんの方に会いました。
一人一人の命がどれほど大切か、かけがえがないか、それを子どもたちに伝えたいです。
生かされている命です。いろんなことにチャレンジしてください。
◆家庭に望むことは?
保健室に休みに来てもっと休ませてやりたいけれど、ある程度休んだら心を鬼にして送り出します。保健室は本来子ども達がいるべき場所ではないのです。
その時、子供たちが鎧を着て出て行くのがわかります。
子供たちは本当に疲れ追われ頑張っています。だからその子たちがほっと休らげる基地になって下さい。
基地で休めるから次にまた頑張ろうと思えるんです。
親は期待もあってついいろんなことを子どもに求めがちです。これができたらあれ、次はこれ。次々こなすばかりでは子どもは疲れてしまいます。
子どもが生まれた時のことを思い出してください。ただただ生まれてきてくれてありがとうと思ったでしょう。それが人間はついつい欲張りになるんですよ。
結果だけでなく未来だけでなく今を見てあげてほしい、認めてあげてください。
話を聞いてあげて下さい。今忙しいから後ではないんです。その時はもう言わなくなってしまいます。何かをしながらでもいいから今聞いてあげて欲しいんです。
スキンシップが好きな子も嫌いな子もいます。その子その子でリラックスできる方法は違います。どんな形でもいい、休める基地にしてあげて欲しいんです。そうすればまた頑張れます。
◆お帰りなさいの場所を
私は子どもを産んでいないので産休育休とは無縁でした。自分の両親が続けて亡くなり初めて2週間もの長い休みを取った時、忘れられているんではないか、自分の居場所があるのだろうかと不安でした。
でも久しぶりに顔を見せた私を子供たちがお帰りなさいと迎えてくれた。その言葉で親がなくなりぽっかり空いていた不安な心がふわぁ〜と満たされました。
お帰りなさいはすごく嬉しい言葉です。帰っていける場所があるっていうのはいいです。
家庭をホッとできる場にしてあげてください。
なんて素敵な話を聞いて優しいお母さんになれてた矢先に大失敗してしまいました。未熟な母の情けないお話です。
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こちらは数年前に息子が不登校になった時のことを書いています。よろしければどうぞ
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