震災から5年、改めて読んで欲しい本「みえない雲」


昨日は高校入試の合格発表でした。不登校だった息子もなんとか公立高校に合格が決まり、明るい春を迎えることができました。

 

そして、子どもの成長を嬉しく思うほどに、、、昨日は、5年前のあの日を思わずにはいられませんでした。

 

思いを言葉にしようと思うのだけれど、あまりにもいろんなことがありすぎて、いろんな思いがバラバラに押し寄せてきて、言葉がうまくまとまりません。

 

関東に住んでいた我が家に起こったことなんて、あの日の、あの日から続く、東北の方々の悲惨な状況に比べれば、小さな被害です。

 

かけがえのない家族を亡くされた方、震災で助かっても、そのあとに続く原発事故による不安な日々を過ごす方々。悲惨な状況の中で、逃れたい、せめて子どもだけでも、と思わない親はいなかったはずです。

 

当時、私たちは千葉県のホットスポットと呼ばれる所に住んでいました。事故の後、息子の具合が極端に悪くなり、下痢と咳が続き、体力がなくなり、学校に通うのもきつそうで休みが多くなりました。視力も急に悪くなりました。

 

私の実家の三重県に何度か転地療養をさせ、その度に少しよくなるのですが、また戻ると具合が悪くなることの繰り返し。そんなこんなで結局九州に引っ越しましたが、引越しまで事故から8ヶ月かかりました。

 

夫とも息子のこと、原発に対する考えの違いで喧嘩が絶えず、離婚も覚悟の上での引越しでした。わが家はわが家なりに大変な思いを経ての引越しではありますが、それでも選択できる自由がありました。

 

しかし、それができる人もいれば、どうしても許されない人もいる。わかっていてもできないお母さん方の、苦しい心の内を思う時、辛くて申し訳なく思うのです。あの時弱る息子に途方にくれた私が、苦しい気持ちを抱えたまま、今もそこで暮らしているように思うのです。

 

 

私は政治的なことは苦手ですが、そんな私でも、単純に思うのです。どうして、もっと子どもを守らないのかと。どれだけ経済が栄えても、これからの国を担っていく子どもが元気でなければ、いなければこの国に未来なんてないのに。

 

愛国心など無理やり教え込むことではないはずです。本当に私たちを守り、大事にしてくれる国であれば、言われなくてもこの国を愛し、住み続けたいと思うのです。誠実な人を誠実に慕う気持ちと何も変わりません。

 

起こってしまったことは起こってしまったこととして認め、過ちを繰り返さないために、子どもを一生懸命に守るために全力をつくす国に、どうしてなれないのだろう。

 

そうすれば、例え今苦しんでいたとしても、例え命を落としたとしても、それは無駄死にはならない。その死に意味が出てくる。今の日本では死さえもなかったことにされかねない。何事もなかったかのように、着々と原発が再稼働を始めています。

 

最後に震災後に読んで、鳥肌が立つような恐ろしさに襲われた本をご紹介します。同じ日本で同じあの日を経験したけれど、テレビの映像で見て慄いたけれど、住んでいる場所で、被害の大きさで、あの震災の受け止め方は人それぞれです。

 

私はこの本を読んで、あの時、実際には感じることのなかった恐ろしさまで追体験しました。東北の方の気持ちをわかったというにはあまりにもおこがましいですが、恐怖の一端を感じることができました。

 

チェルノブイリの1年後に書かれたフィクションですが、あまりのリアルさに驚きます。そしてフクシマを経験した今、それはもはやフィクションではなく、私たちの住む日本とさほど変わりのないノンフィクションとなってしまっています。被災者でないすべての人に読んで欲しいと思う本です。

 

 

 

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