今日は寒中水泳に参加しました。と言っても娘の話なんですがね。息子は息子で居合の初抜き、新年早々、活動的な我が家です。
目 次
・江戸から続く古式泳法
・寒中水泳
・廃れる伝統文化
・逞しく生きる力や技
【江戸から続く古式泳法】
娘は古式泳法を習っています。江戸時代から200年続く伝統泳法で大分県臼杵市に伝わる山内流というものです。毎年夏の20日間のみ開催される教室に3年生から通って4年目です。
はじめは波打ち際でチャプチャプしたり砂遊びをしたり、そんな楽しいばかりの1年でした。それが2年3年と続けるうちにとうとう今年は3kmの遠泳を泳げるまでになりました。顔を上げてなぞなぞをしたり歌を歌ったりしながら泳ぐそうです。疲れるけど走るより楽〜なのだそうです。
お正月のサバイバル番組で俳優さんが島へ渡るために何キロもヘロヘロになって泳いでいるのを見た娘は、古式泳法を教えてあげたいと言ってました。
【寒中水泳】
伝統の継続と心身の鍛錬を目的として毎年お正月に寒中水泳が催されます。娘は今年初めての参加で、下は小学生から上は70代の先生方まで35人が参加しました。
今年のお正月は本当に暖かくて、今日も気温が16度と3月下旬並みの暖かさです。しかし、水温は平年と変わらない10度。コートを着込んでそんなに寒くないんじゃないの〜なんて話す見学者は無責任なものですね。
立ち泳ぎをしながら書をしたためたり畳4畳より広い旗を振ったりさまざまな演目があります。娘はまだそこまでの技量はありませんので踊り傘を持って泳ぎました。すごい大技にもいつか挑戦できたらいいなあと思います。
冷たい海水から上がると、焚火を囲んで温かいおぜんざいをいただきました。
【廃れる伝統文化】
しかし残念なことにこの古泳法を習う子供がどんどん減ってきています。少し前までは結構な数の子供たちが夏毎に通ってきていたそうですが、最近は地元の子どもは少なくなってきました。逆に県外だったり海外だったり遠方の人の方がその価値を認めて通ってくるようです。我が家も関東から引っ越してきて これは凄い!と飛びつきました。
スイミングに通う子は増えているのに不思議です。プールで美しいフォームで泳げることや早いタイムで競うのもすごいですが、自然の海の中で自力でどこまでも泳いで行けるなんてなんとカッコイイんでしょ!
同じように経済に精通していたり電子機器を自由に操れたりする力も必要ですが、食べられるキノコを知っていたり、どこでも火を起こせたり、魚をモリで捕まえたり、、、スーパーでなんでも買える時代ですが、やっぱり憧れます。
【逞しく生きる力や技が必要】
もちろんそれだけでは現代社会を生きていかれないのはわかります。魚を捕まえられる技術よりパソコンスキルの方が現代では確かに役に立つ。私もパソコンが苦手なのでその必要性はひしひしと感じています。
だからこそ、原始人のような野生の力、タフさ、そんな力を持つことができたら、その極端なバランスがたまらなくカッコイイと思うんですがどうでしょう。
子どもは私と同じようには思わないかもしれないけれどせめて親から離れるまでの間、逞しく生きる力や知恵を少しでも身につけてくれたらなぁと思っています。
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