数年前にカメを飼っていました。
そのカメがうちの猫の1匹のことを大好きでいつも後ろをついて回るんです。
今はいなくなっちゃったんですが、パソコンで写真を見ていたら、そんなカメ子の動画が出てきました。
あんまりかわいいので(親バカ) こちらでご紹介します。
今日はそんなカメのカメ子の思い出話しです。おヒマな方どうぞ。
猫を追いかけるカメ
うちのカメは我が家で卵から孵りました。
ご近所の水道工事屋のおじさんが子供に持ってきてくれました。工事の最中に時々出くわすそうです。
昆虫ケースに土を入れて時々湿らせて様子を見ていたんですが、なかなか孵らない。2ヶ月もたったでしょうか、ある日もうほとんど諦めていたところに卵を破って出てきました。
これが本当に小さくて、ガチャポンのフィギュアのカメより小さくてかわいらしい。
その子がとにかくよく食べて、どんどんどんどん大きくなりました。そして子供も私もこのカメがかわいくて、時々水槽から出して遊んでいたんですが、いつの間にか猫と同じに家の中を自由に歩き回り、たまに水浴びをする生活に変わっていました。
そしてこのカメ、うちの猫のうちの1匹が大好きなんです。うちには2匹ネコがいるんですが、もう1匹には全く興味を示さず知らんぷり。黒っぽいサビのメス猫ののんちゃんに異常にラブしてます。
生まれたばかりの動物が目の前を動く物体を親として覚え込みついて歩くことをすり込みといいますけど、それなんでしょうかね。でも最初に見たのは私だと思うんですけど私には全然ついてきてくれません。
カメ子はこんなにのんちゃんのことを好きなのに、のんちゃんはといえばいつも迷惑この上ない様子です。
もともとのんちゃんは人見知りでお客さんが来るとパッと隠れてしまうタイプ。後から飼った仔猫にも冷たくて全く構おうとしません。
そんなのんちゃんをなぜかカメ子は大好きで追いかけ回すんです。カメ子のカタカタカタカタのんちゃんを追って歩く音がほほえましくて、迷惑そうにこちらに救いを求める眼差しのネコもおかしくて、どちらも人間ぽくて笑えます。
カメの卵の不思議
おじさんがカメの卵を見つけた時たくさんあったらしいんですが、わが家は2つもらいました。そして1つはうちにもう1つはお友達にあげました。
今か今かと待っていたんですが待てど暮らせど卵は孵らず、もうムリかも、、と諦めかけていたところある日卵の殻を破って小さな手足がパタパタ動きました。
それを聞いてお友達も期待して待ったのですが結局そちらは孵らず。その時にカメについていろいろ調べてみて少々驚いたんです。
カメを含む爬虫類の卵は、上下を変えてはいけないそうです。上に空気穴があって逆さまにおいてしまうと空気穴を塞いでしまい息ができなくなって死んでしまうそうです。
私にくれたおじさんはそんなことは知らずにただ土と一緒に袋に入れてくれて、私も適当に土の上に置いただけでしたので、うちのカメが孵ったのはたまたま運が良かったんですね。
さらにびっくりするのは温度によって性別が決まるんですって!卵の時のまわりの温度が低いと雄になり、温度が高くなるほど雌になる確率が高まるそう。カメの種類によって温度は違いますが、26度から30度くらいの間で雌雄が決まるようです。
ちなみにうちのカメを調べたところクサガメのメスでした。
愛嬌があってかわいくて家族みんな癒されてたんですけど、ある日猫が窓を開けて出た隙間から出て行ってしまいました。
そうなんですよね、あまりにも猫になついているので気が抜けてしまって、カメさんもただいまーって帰ってくるような気がしたんですけど、やっぱり帰ってきません。
前はすごく注意していたのに、あの時どうして網戸にしといたんだろう、あぁ〜 悔やんでも後の祭りです。家の周りを必死に探したけれど見つかりませんでした。
でも救われるのはうちのまわりは草むらと田んぼと川で、川にはカメがたくさんいます。カメ子は十分生きていけるでしょう。家にいるより快適かも知れません。
道路を歩くカメを2回拾ってカメ子が戻ってきたのかも!と捕まえましたが、2匹ともミドリガメでした。残念。クサガメならのんちゃんに会わせればカメ子かどうかすぐわかります。
いつも川べりを歩くと、なんとはなしにカメ子を探してしまいます。あれから4年、ずいぶん大きくなったでしょうね。会えないけれどご近所で元気に暮らしていると信じています。