夫は剣道、息子は居合道をやっています。
冬の寒い夜、仕事からまたは学校から急いで帰ってくると道着に着替え、また寒い体育館へと出かけていくのを見ると、寒いのも運動も嫌いな私は本当に偉いな〜と思います。
そんな道着の上に切られる羽織(半纏?)を作ってみました。
息子は「るろうに剣心」から刀に興味を持ったようで、3年前から居合道を習っています。
練習中はもちろん道着と袴の和服ですが、普段から作務衣を着たり雪駄を履いたりする大人に囲まれていて、息子も「着物はカッコイイ」と感化されています。
それで彼の美意識の中では、道着の上にコートを着るのはダサいらしく、とっても寒い夜でも何も着ずに道着と袴だけで出かけていきます。
そんな息子が居合道の先輩の着ている羽織をみて、あんなのが着たいというので、作れないこともないだろうと挑戦してみることにしました。
とはいっても着物のことは全くわからず、雰囲気さえ似てればいいか、、、と超いい加減適当な洋服羽織です。
作り方をしっかり説明しようと思っていたんですが、感覚に頼るところが多くて、あまり写真も撮らずに進めてしまいました。作り方というより簡単な覚え書きです。
羽織の型紙はUSAKOの洋裁工房さんの囲み製図を参考にさせていただきました。
材料
表布 ソフト起毛デニム 110cm幅270cm
裏布 古い絹の着物
襟にはる接着芯
作り方
1.型紙に合わせて布を切ります。
2.切った布を置いてみました。
3.裏地にならないかとお古の男物の着物を当ててみたら、肩幅がぴったり合いました!脇から下は少し小さいですがなんとか合わせます。
4.袖と身頃を縫い合わせます。肩山を合わせて前後に25cmずつ合計50cm縫います。
5.袖の付け終わりから15cmくらい開けて脇を下まで縫います。
6.袖口を28cmくらい開けて袖下を縫います。図では角が角ばっていますが、実際は少し丸みをつけました。
7.裏布になる着物は襟とおくみをほどきました。袖が短かったので おくみを足します。
すみません、ここからの作業は布を合わせながら夢中でやってて写真ないんです〜。言葉だけになりますが簡単に書いておきますね。
8.袖におくみを足して表布と同じ長さ形にしたら、表布とぴったり重ねて、最初に脇の下、次に袖口をまつり縫いで縫いつけました。
10.襟首から順に全体を合わせて待ち針を打ち、裏布の裾を表布の出来上がりの長さで切ります。裾を三つ折りしてミシンで縫います。
11.右の前裾からぐるりと回って左の前裾まで、表布と裏布に重ねて襟を縫いつけ、縫い代をくるんでまつり縫いしました。写真で襟に沿ってグレーの線があるのはデニム生地の耳のところを使ってます。
12.裾は表布と縫わずに動くようにして、3箇所糸でゆるく止めてあります。
こんな感じにできました。
ソフト起毛デニムというのをネットで買ったんですが、なんだか柔らかいふわんとした生地で縫い跡が美しくない!トレーナーみたいになってしまうので、見えるところは全部手縫いで針目がなるべく出ないようにしました。やっぱりネットショッピングはそういうところ難しいですね。
なんか旅館の丹前みたいです。
正式な着物の羽織とは型紙も縫い方も全く違いますが、道着の上に着るのでこれでよいです。なんちゃって羽織です。
USAKOさんの型紙では長さ100cmとあったのですが、布が足りなかったので90cmにして折り返し分を他の布を足しました。
それでも180cmの息子にはちょっと短かった! とっても残念です、いい雰囲気なのに。
後20cmくらい長くて長羽織に出来たらカッコよかったなぁ。袖ももう5cm長くてもよかったなぁ。このサイズだと170cmくらいの方にいいかもです。
息子は写真を撮らせてくれないのでモデルは夫です。息子と背丈は変わりませんがボリュームがぜんぜん違うのでちょっと小さいです。
ちなみに夫はこだわりがないので、いつも剣道着の上はベンチコート。
あんまりわからない説明でごめんなさい。型紙のところで紹介したUSAKOさんのはコスプレ用なので脇も空いてなくて裏も付いてませんが、簡単な縫い方が紹介されています、私のはそれに無理やり着物を重ねて裏付きにしてます。
この覚え書きどなたかのお役に立つことがあるかしらん、、、
後日談
この羽織を息子が道場に着ていったところ、あちらこちらからダメ出しが、、、皆さん優しく教えてくださるのですが、自慢げに着て行った息子はしょんぼりです。それを聞いた私もがっかりで、どうせならもう少しちゃんと調べてつくればよかったな、、、と反省です。
長さが短い、袖のつけ方が違う、襟が違う。私はへー でもこれでいいや、と思っちゃうんですけど、息子は間違った服じゃダメなんだそうです。男の美学ですかね。それとも私がいい加減すぎ?仕方がないのでなんとか直してみます。とほほ