布ナプキンを愛用しています。一度使ってみるとその気持ち良さがわかり布ナプファンになる方が多いのですが、始めるまではやっぱり不安ですよね。
今日は少しでも不安を取り除いて、使ってみようかな〜と思えるように、使い方のコツや洗濯の仕方などを書いてみます。
メリット
ムレ、かゆみ、かぶれがなくなる
私の場合はなんたってこれ!生理の度に感じていた不快なかゆみがピタリと止まりました。
かゆみって時には痛み以上につらいですよね。特に生理中のかゆみは場所が場所だけに搔くこともできず、ずっとモゾモゾいやな感じが続きます。
生理が終わってもかぶれた患部がすぐ治るわけではないのでなんとなくそのままかゆみが続いていたりして、体によくないと思いながらひどい時はデリケートゾーン専用のかゆみ止め軟膏を塗ったりしてたんです。
アレルギー体質なのでより影響を受けやすかったのでしょうね。それが全くなくなりました。
イヤな臭いがしない
生理時のあのいやな臭いがなくなります。あれは経血の臭いではなかったのですね。ケミカルな素材と合わさってそれが蒸れた結果悪臭となるようです。
生理が軽くなる
量が少なくなる、期間が短くなるといった声が多いです。私はそういった感覚はあまり覚えがないのですが、生理中が快適なため生理だから大変という思いがなくなりました。
婦人病予防
女性特有の病気として子宮筋腫、子宮内膜症、不妊症、月経困難症、不妊症などいろいろとありますが、病名がつかなくても生理痛、月経過多など病気の原因となるような不調はよくあります。
毎回の生理の不快感を少なくし快適に気持ちよく過ごすことを意識することは大きな病気の予防につながります。
ゴミが出ない
当然ですが洗ってなんども使うのでゴミが出ません。更にケミカル素材で作られた紙ナプキンを燃やすとダイオキシンの危険性も心配されていますので、それもなくすことができます。
つけていて気持ちいい
いろいろ利点をあげましたがこれにつきます。デリケートな部分に異物をあてて気持ち悪い思いをすることから解放され、すっぽり温かく包まれる安心感にホッとします。何事も気持ちいいが基本です。
デメリット
漏れないか心配
初めて使った時、意外な程吸収してかつ裏にしみていなくて驚きました。紙ナプキン同様2〜3時間毎に替えれば基本的には大丈夫です。量によって大中小のナプキンを2つ折り、3つ折り、4つ折り、斜めおり、重ねるといったように調節して使います。
外出でしばらく換えられないとかとっても心配という方は、下に薄い紙ナプキンを当てた上に布ナプキンを重ねて使用してみて下さい。私も時々しますが意外な程漏れていません。
夜寝るときは、大か特大を斜めに使い、真ん中に小か中を挟んで細めの扇型に折って使います。細い方を前に広い方を後ろに当てるとかなりすっぽり包まれて安心感があります。これで失敗したことはありません。
初めての方は家にいる時に紙ナプキンと重ねてつけてみることから始めてみてください。そしてその気持ちよさに気付いたらいろいろ工夫して使い続けたくなると思います。
ナプキンがズレる
布と布が引っかかりあってある程度は固定されます。しかし動いている中で徐々にズレることがあります。10年使った今でも何かよい方法はないかと探しています。
私はネル生地のナプキンを使っているのですが、新しいうちはあまりズレませんでした。たぶんネルの起毛のおかげで
す。ですが2〜3年過ぎた頃からズレることが多くなり、体型が変わったのかと不思議に思っていたら、どうやらネルのせいだったようです。
サニタリーショーツのようなサポート力の強いしっかり固定するものを重ねればおそらく大丈夫ではないかと思いますが、ズレるという声を他からも聞きますので、布ナプキンの弱点かもしれません。
私はハンカチタイプが好きですのでどうしてもズレがついて回るのですが、こだわらないならば他のボタンで固定タイプを使えばこれはクリアできます。
私はハンカチタイプが好みでかつサニタリーショーツが好きでないので一番困ります。仕方なしに安全ピンを使っています。これはあまりオススメしませんが前の方を安全ピンで裏側から止めています。
ハンカチ型の自由に折り方や向きを変えられるという特性上どこかにボタンをつけたりはできないのです。ホルダーを使うという考えもありますが、益々かさばりそうで実際に使ったことはありません。ですがホルダーとハンカチ型の小中の組み合わせが一番いいかも…と思ってはいます。
ホルダーを作りました!
ズレずにとっても快適です。
手に入りにくい
今はネット通販で本当にたくさん布ナプキンが売られていますね。形も色もいろいろ選べて可愛いものがたくさんあります。
生協などでも定期的に案内が入りますし、街の自然食品店やデパートのオーガニックコーナーなどに並べられていたりもします。10年前に比べたら格段に手に入りやすくなりました。
それでも街のドラッグストアやスーパーて買い慣れている方には面倒かもしれません。出先でちょっと欲しい時にもすぐには手に入りません。
絶対布ナプキン!と決めなくていいと思います。興味あったらまず試してみる。いつもの紙ナプキンの上に捨てるTシャツを切って当ててみる。タオルハンカチを折り曲げて当ててみる。それで気に入ったら本格的に始めてみる。
でも外では大変そうと思ったら、外出するときは紙ナプキンでもいいじゃないですか。気持ち良さと不便さをうまく調整しながら自分の使いやすい形で使えばいいんじゃないかなーと思います。
値段が高い
買うと確かに高いです。サイズにもよりますが一枚500円から2000円位しています。はじめに一式揃えようとすると万単位でお金がかかりますので、初めての方はそこで躊躇してしまいますよね。
紙ナプキンを一生使うより安いという意見もありますが、ずいぶん安い紙ナプキンもありますし、洗濯の水や石鹸代まで考えたら実際どちらが得なのかよくわかりません。
お金の損得だけで考えたらきっと布ナプキンは使えないと思います。
けれど長い目で見て、健康面、環境面、快適さなど全てにおいて生理の時を快適に過ごせるのであれば、私は安いものだと思っています。
あと自分で作ればとっても安くできますよね♪
持ち歩きが面倒
紙ナプキンよりはかさばります。さらに紙ナプキンは使ったら減りますが、布ナプキンは減りません。厳密に言えば血液で湿った分重くなります。
そこはどうしようもありませんので、持ち歩きが無理な場合はポケットに紙ナプキンを忍ばせて使用したら捨てるしかないですね。
ですが普段なら1日分の布ナプキンはそれ程大した量ではありませんので、臭いだけ気をつければ問題ないと思います。
私は普通の小さなポリ袋に入れて口をクルクルと巻いて、それを消臭ポーチ(オムツポーチ)に入れていますが、全く臭いません。そのまま持ち帰り家で洗います。
洗濯が面倒
バケツにつけるのが面倒かどうか、面倒といえば一手間増えるので面倒ですが、特別に増える工程はそれだけです。
うちはアルカリウォッシュというセスキ炭酸ソーダを普段から洗濯に使っています。ペットボトルに入れて洗濯機の側に置いてあるので、それをバケツに少し水に溶かしたところへナプキンを入れます。
一晩つけ置いて朝洗濯するときに軽く手洗いしてから洗濯機に入れ一緒に洗っています。手洗いと言っても気持ちよいほど血液が溶け出して布には何も残っていませんので、水を流し一度すすぐだけです。
セスキ炭酸ソーダ
セスキ炭酸ソーダはナチュラルクリーニングの初心者さんにとって、とても使いやすいアルカリ剤です。重曹に比べて水に溶けやすく、また、アルカリの強さがほどほどなので、洗浄力があるのに手荒れの心配が少ないのも高ポイントです。変質しにくいので常温で長期間保存もできます。そして重曹と同じく無機物なので、環境中に放出されても生分解の必要はなく、有機物である界面活性剤よりも環境に負担をかけにくいのです。
www.live-science.com › sesquicarbonate01
以上、布ナプキンを使う際に思いつく不安点を考えて見ました。少しでも不安が解消されました幸いです。
あまり難しく考えずに気楽に始めてみて下さい。とてもよくて手放せなくなるかもしれませんし、出張の多い女性なら使いたいけどちょっと無理〜となるかもしれません。
けれど多くの不調を抱えていた方が布ナプキンで改善されているのも事実です。一度試してみる価値はあると思いますよ。