シャンプーを使わない洗髪を始めて3ヶ月が過ぎました。ベタベタ感がなかなか取れず、もうシャンプーしてしまおうか、いやもう1日頑張ろう、まだベタベタが取れない、帽子で隠しちゃおう、、、なんて苦労しながら、もう1日もう1日と使い続けていたら、、、そういえば最近べたついてない!湯シャンが日常になってきています。
湯シャンに挑戦
数年前に一度湯シャンに挑戦しましたが、ベタつきが気になり、時々シャンプーを使っていました。
その時改めてシャンプーの凄さを思いました。あんなにベタベタ張り付いてた髪が、ほんの少しシャンプーを使うだけで、あらあら不思議サーラサラになるんですもん。
それで湯シャンの魅力を感じながらも、面倒なのもあって、だんだんとシャンプーに戻ってしまいました。
今回、実は先に始めたのは15歳の息子です。何も言わずに1人で続けていて、ある日「これすごいいいよ!最近髪型が決まる!」とご満悦。
以前、湯シャンの話をしたことがあったのです。五木寛之さんが何年も頭を洗っていないという話から、汚〜いという子どもに対し、急に湯シャン擁護派になった私は、自分がやってもいないくせに、一生懸命湯シャンの良さを力説したわけです。息子はその後1人で始めたみたいです。
それを見て、なんだか負けた気がして(笑)、私も急遽始めました。息子がうまくいっているようなので、今度は前よりは頑張れそうです。
気になる臭い
もともと「におい」に敏感で、香料というものが苦手です。すぐに消えるにおいなら我慢できますが、最近は長く消えないにおいが何にでもついていて、だんだん気分が悪くなります。
湯シャンによる髪のにおいはどうかと言いますと、私の場合、息子の場合もですが、全く気になりません。夫に聞いても大丈夫といいます。
実際、洗いたてはにおいませんし、1日過ごした夜、お風呂の前に嗅いでみても大丈夫です。少しは油臭いですが、それは鼻を近づけて意識してにおうからであって、わー臭い臭い!と周りで騒ぐようなにおいではありません。
もしかしたら現代では、香料のにおいがすることが普通なのではないでしょうか?そして「くさい」というのは、本当にくさいことではなくて、香りがしないことなのではないでしょうか?
ふとそんなことを思ったのは、息子が学校で友達に、「お前の頭、なんでにおいがしないの?」と言われたことがあるからです。においがしないことを不思議に思う時代なんですね。
髪や体を手入れしなかったら、もちろん臭いです。体から出る汗や脂に外からくる埃や汚れが混じってとんでもないことになります。けれど湯シャンは手抜きとは違います。髪の汚れをお湯で丁寧に落とし、それでももし臭うとすれば、それは本来の人間のにおいなのではないでしょうか。においに悩んでおられる方もいらっしゃいますので一概には言えませんが、そんな気がしています。
湯シャンのやり方
1.髪を洗う前に、櫛で髪をよく溶かし、汚れをうきあがらせます。
上から豚毛ブラシ、プラスチック櫛、つげ櫛。どれでも良いと思いますが、豚毛やつげ櫛のような天然素材の方がよく汚れますので、それだけ汚れがとれているということでしょう。
(ブラシ、櫛の手入れ)
フケ、埃、脂ですぐに汚れますので、月に1、2度洗っています。つげ櫛は水洗いしない方が良いらしいのですが、油っぽく固まってきますので仕方なく洗っています。
重曹を少しの水でといてペースト状にしたもので軽くこすり、湯で流すと簡単にきれいになります。それでも取れない時は古歯ブラシでしごきます。すぐに拭いて乾かします。
2.次にシャワーのお湯で汚れを流しますが、その時も下の写真のブラシを使います。首筋から頭頂に向けて、汚れを落とすようにときながら、お湯で流します。とっても気持ちいいです。
背中の出っ張りを押すとカチャンと櫛の部分がへこみ、髪の毛が取れやすくなっています。
3.さらに指の腹で頭皮全体をやさしくマッサージ。これはシャンプーの時も同じですが爪を立てない、強くこすり過ぎない。
丁寧にするとブラッシングから終わりまで30分以上かかります。けれど最近は時間がない時はかなり手抜きで15分くらいで済ませる時もありますが、それでも良い状態を保てるようになってきました。
湯シャンの感想
大変なのは最初の1、2ヶ月。なかなかベタつきがとれず、先が見えず、時間もかかり、一番やめたくなりました。私の仕事は農家のお手伝いなので昼間ずっと帽子をかぶっています。それでこの時期も乗り越えられましたが、会社勤めや客商売の方はここが一番の難関かもしれません。
息子はさほど苦労しなかったようなので、短めショートならかなり見た目のベタベタ感は抑えられそうです。一度シャンプーを使ってしまうと気持ちが萎えてしまうので、どうしても困る時は、重曹シャンプーも妥協案として良いかもしれません。興味のある方はこちらに詳しくあります。
それを乗り越えると、べたつくけれど、何とか我慢できるようになり、3ヶ月目頃からは湯シャンをしているという特別な意識がなくなってきました。下の写真は、夜 湯シャンした翌日の写真です。特別気になるところはないですよね。
私の毛は細い直毛で、サラサラなのは良いのですがコシがなく、すぐペタンと寝てしまいます。それが湯シャンに変えてから、とてもしっかりしてきました。適度なツヤもあります。湯シャン意外なんのコンディショナーも整髪料も使っていません。パーマ、カラーもしていない髪です。
息子も15歳でニキビの多い年頃ですが、湯シャンのせいで油っぽいとかそういうことはないです。写真は撮らせてくれませんが、ふわりと良い感じに決まっています。
わたしも息子も、サラサラ直毛、下手をするとパサパサになりやすい肌質、髪質なので、多分湯シャン向き。体臭もあまりなく、苦労なく湯シャンに切り替えられた方なのだと思います。
みんながみんな臭いが出ないとか、ベタつきが2ヶ月目で治るわけではないと思いますので、今から挑戦される方も、いろいろ工夫しながら続けられてみてください。我慢すれば、ある日あれっ!気にならない!という日がきっとくると思います。
5ヶ月目
とーってもとっても快調です。時々息子とお互いの髪を褒めあう気持ち悪い親子になってます。けれど本当に調子がいい! 適度な張り感があり、フワリとボリュームが出ます。
おそらく髪が湯シャンになれたのでしょう。最近ではそんなに丁寧に洗わなくても何の問題もありません。洗髪に30分どころか15分もかけません。事前のブラッシングも本当に簡単です。首筋から頭頂へスーッスーッ全体にとくだけです。こうすることでお湯が髪の中まで回りやすいのです。後は指先で優しくもみ洗いするだけです。シャンプーを使うときとさほど変わりません。フケも臭いも大丈夫です。今はどうしてシャンプーを使うのか不思議でさえあります。
しかし、髪の傷みに悩む知り合いに私の頭を見せて、湯シャンいいよーと勧めるのですが、「私の髪にはムリムリー!」と試そうともしません。夫もその一人、「脂性だからムリー!」と言います。あーあ、もったいない。シャンプー信奉恐るべし。
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