ベンガラ染めってご存知ですか?ベンガラ染めは土から取れて土に還る天然の土染です。
防虫、防腐に優れていて日本にも家屋などの塗装に古くから利用されています。古い町屋の格子や壁の渋い赤色がそれで、きっとどこかで目にされたことあると思います。
土壌にて分解される成分で作られているので環境にやさしく、昨今は天然素材として見直されているようです。
そんな楽しそうなベンガラ染めワークショップが近くで開催されたので参加してきました。
ペンガラ染めのいいところ
環境に優しい
最初にも書きましたが環境に優しいのです。成分が土だから安心して水に流せます。
工場での染色ももちろん環境負荷の少ない方がいいけれど、家庭で染色をする場合は特にそれを感じます。
キッチンや洗面所や風呂場という日常使いの場所を利用するので、不安なものは使いたくありませんが、これなら料理の鍋の横でもちょいちょいと出来そうです。
水で染まる
染色と言うと、普通 鍋で何分かグツグツ煮る必要があるありますが、このベンガラ染めはそれが必要ありません。水で染まります!
火を使わないで良いというのは本当に手軽です。またウールは温度の差で縮んだり絡まったりがあるので、素人にはなかなか難しいのですが、火を使わないのでその心配もかなり少なくなります。
変色しにくい
私は実際に何年も使っていないので聞いた話になりますが、経年変化に強く日光による褪色がないそうです。だから壁や格子など家屋の塗料とされてきたんでしょうね。
色んな色がある
ベンガラ染めは元々は赤色なのですが、ベンガラ染のメーカーさんが調合など工夫されて、たくさんの色のベンガラ染料を出されています。
煮る必要もないので、容器に入れたいろんな色の染料を絵の具のように、自由に楽しむことができます。
ベンガラ染料はこちらのお店で扱っています。
染色の実際
使用するもの
・染めたいもの
・下染剤
・染色液
・洗面器
染色の流れ
1. 染めたいものを下染め液に浸してしぼる。下染めはなくてもできなくはないけれど、ムラになりやすいのでやはりあった方が良いみたいです。
2. 染色液につける、揉み込むとよく定着
3. 色が出なくなるまで水洗い
3. 干す
これだけ!本当にお手軽です。
染めるのに夢中でやってる最中の写真撮るの忘れてました〜
ワークショップに参加した皆さんの作品↓
羊毛フェルト染めてみた
残液をいただいたので、家で羊毛フェルトを染めました。
いただいてから2日後に大丈夫かな?と使ってみたら、問題なくきれいに染まりました。↓
羊毛フェルトは急激な温度変化や圧力に弱くて、下手をすると繊維がガチガチに固まってしまいます。でもこれならずいぶん気楽〜
フェルトが水中の全ての染料を吸い取ってくれて、残った液には無色に!この使い切った感が嬉しいですね〜
左が最初に染めた色、右は僅かに色の残った残液で染めた色、最後の最後まで吸着してくれます。
安全で手軽なので子さんと一緒にもできますね。とっても楽しいのでぜひお試しください。
染料のお店「古色の美」さんでは各種ワークショップも開催されています。
個人的にはこの染料を自分でできないだろうか…と気になってます。土を焼いて乳鉢で丁寧にすりすりしたらできるかな?ダメ元で今度試してみようと思います。