先日、糸紡ぎと織物体験へ行ってきました。
前から気になってたところで、でも今度今度…となかなか行けなかったんですが、ちょっとしたきっかけ(神様のサプライズ？)がありまして、いそいそと行っ てきました。
ぱたんこ屋さん
私は大分県に住んでいるんですが、大分に竹田市というのがあります。ここは滝廉太郎が「荒城の月」を作ったという城跡のある静かな城下町です。
ここに廃校を利用した宮砥工芸社というのがありまして、そちらで糸紡ぎと織物が習えます。ぱたんこ屋さんという可愛い名前で親しまれています。
こちらの先生の高木さん、地元の手仕事関係のFacebookなどを見ているといろんな方とつながっていらして、よくお名前とお顔を拝見してました。それで一度訪ねてみたい、糸紡ぎ習いたいとかねがね思ってました。
サプライズ
そんなこんなで2ヶ月ほど前、娘を迎えに大分駅まで田舎からはるばる出まして、急にもよおして駅地下のトイレに行きました。結構並んでて私もその列につきました。
そしてどこを見るともなくぼんやり立っていたら、1人の手を洗っている方に目が吸い寄せられました。
その方の装いが…なに風とかそう言うのでは表現出来ないんですけど、とにかく自由で楽しげで…編み物だか織物だか分からないんだけど、いろんな色の混じった素敵な帽子を被ってらして、思わず手が出そうになりました(さすがに手は出してません)
街で素敵なバックや小物や持ってる方見かけると、ついしげしげと見しちゃいます。獲物を見るような目で穴が空くくらいジーッと見ちゃう。怪しいです。写メしたいけどさすがに出来ないので覚えようとしちゃうんです。全然覚えられないんですけど。
ま、それは置いといて、その素敵な装いの方が手を洗い終えてクルッと振り返ったんです。そしたら…
あ、知ってる人！
ぱたんこやさんだ！
って相手は私のことなど全くご存知でないのに、私「ぱたんこ屋さん！」って大きな声掛けちゃった。トイレで人並んでる中で。
高木さん、びっくりされたと思います。ていうかその後お目にかかった時、びっくりした〜！とおっしゃってました。
それでちょっとお話していただいて、今度伺います！って言いまして、それでこの夏、竹田の工房へ伺うことが出来ました。
引き寄せとか信じますか？
私はめちゃめちゃ信じてます。その人のこと考えてたら会うとか、仲良くなりたいと思ってたらちゃんとチャンスが来るとか、反対に嘘ついたら、嘘だろー！ってことが起こってバレるとか…
引き寄せって言うのかどうかわからないですけど、意識次第で現実が動くのを感じます。
今回もぱたんこ屋さんはずっと気になってるところで、ちゃんと橋をかけてもらったような気がします。
初めての糸車
糸紡ぎと手織りとどちらも習えるんですが、今回は糸紡ぎに申し込みました。糸紡ぎは難しいようで一日コースです。
昔に和綿を紡ぐ講座へ行ったことがあって、その時はスピンドルを習いました。でも糸車を使っての糸紡ぎは初めて。
糸車といえばアルプスの少女ハイジに出てくるペーターのおばあさんがいつも糸車で糸を紡いでましたね。憧れの機械です。見てるだけでテンション上がる！
今回私が使ったのはアシュフォード社のこちらのタイプです
最初はすぐに綿が切れたり、または手に持ってる綿まで捻れて固くなってしまったり... となかなか上手くいかなかったのですが、それでもだんだんと続けて糸が紡げて巻取られるようになっていきました。糸の太さはガッタガタでしたけど。
その後紡いだ糸を織り機で少し織らせていただいたのですが、そのガタガタが思いのほかいい感じになりまして、揃っているばかりが正解ではないか…と小さな感動を覚えました。
もちろん手が慣れて、どんな太さも自由自在に紡げるのは素晴らしいですし、セーターとかあれこれ作ろうと思うと綺麗に紡ぐ技術は不可欠だとは思いますが、そうじゃないものはじゃ失敗かと言うと、それはそれで個性豊かでやっぱり素敵です。
機械だといつでも均一に綺麗にできるけれど、均一じゃないからこそのよさ、面白さをたくさん感じてきました。
逆に上手くなっちゃったら意識して個性を出さなくてはいけなくなって、子供の絵には叶わないと言うけれど、そんな感じで計算のない面白さみたいなのが逆に難しくなるのかな〜なんて思います。
でも練習しているとやっぱり、もっと均一に、きれいに、をめざしちゃいますけどね。
この夏もう1回行ってきます。今しかできない下手くそをもっと楽しんできます。
