九州に引っ越してきて、春になると筍をよくいただきます。最初は珍しくて皆んなありがたがって食べるのですが、、、どの家でも食べ過ぎてだんだんと飽きてきて、悪いけどもらってくれない?なんて会話が交わされるようになるんです。田舎ってすごい贅沢!
筍の皮の剥き方
もらうのは嬉しいけど、正直下処理が大変そうで困った顔をしていたら、農家の奥さんたちが目の前でアレヨアレヨと言う間にくるりと皮を剥いてくれました。なんでもすることが手早いんです。一二単を一度にくるりと剥いて気持ちいいですよ。
1.硬いところを切り落とす。
2.縦に真ん中にぐっと包丁を入れ上から下まで切る。
3.写真ではわかりにくいのですが、上の方の皮をつかんで服を脱がすように裏返すように引っ張るとするりと気持ちよく皮が剥けます。
こんな大きな筍がこんなに小さくなってしまいます。
水煮 (あく抜き)の仕方
筍は鮮度が落ちるとアクが強くなるため、掘ったらできるだけ早く茹でます。
1.筍の皮を剥き、鍋に入る大きさに切る。鍋にたっぷりの水と一つかみのぬか(筍の量にもよりますが1〜3つかみくらい適当に)、唐辛子1〜2本、筍を入れ強火にかける。沸騰したら弱火にして竹串がスッと通るまで(30分〜1時間)煮る。
* ぬかがない時は米のとぎ汁を、とぎ汁がない時は生米を一つかみ(全体に)で代用できます。
2.鍋に蓋をして、一晩(6時間程)置いたら、ぬかを洗い流しきれいな水につける。ぬかにつけっぱなしにしておくとぬかに吸着されたアクが戻るのでえぐみや苦みが出ます。
後はお好きな調理法で美味しく食べてください。
保存方法
筍は足が速いですね。そのまま置いておくとアクが出るし、茹でるとすぐ悪くなるし、たくさんもらうとなかなか大変です。
一番簡単な方法はあくを抜いて水で洗った筍を蓋のついた容器に入れ、冷蔵保存です。毎日水を替えると1週間程持ちます。ですがどんどん筍の風味が抜けていくので、早く食べたほうが断然美味しいです。
冷凍するとスが入り食感が変わってしまいます。もしどうしても冷凍する場合は、薄切りや千切りにして味付けして煮てから凍らせると美味しく利用できます。人参やシイタケと一緒に煮て混ぜご飯の具として冷凍しておいても便利ですね。
ばっかり食
「ばっかり食」って知ってますか?その季節に採れる同じものばっかり食べるから「ばっかり食」。栄養のバランスを考えるとか、1日30品目食べましょうなんて話からするととんでもないことなんしょうが、自然に逆らわずに生きるとばっかり食になるんですよね。
夏には夏の野菜、毎日毎日きゅうりとナス、、、。冬には毎日毎日白菜と大根、、、。無理に30品目食べようとするとその季節にないものを食べないといけません。遠い地方や外国のものを取り寄せないといけません。そんな上に成り立つ健康って、、、?と思うのですがどうでしょう。ゆる〜く一年を通してバランスが取れていれば大丈夫と思いたいですね。
ということで、たくさんの筍を消費すべく今日の子どものおやつは筍ご飯のおにぎりです。
筍レシピはこちらをどうぞ