土瓶を愛用しています。
夏は大鍋でたっぷり麦茶を煮出すので、あまり出番がありませんが、寒くなってくると土瓶の出番。特にストーブを出してからはその上が土瓶の指定席です。
何年もよく使ってきたのでつるが壊れ、おまけにフタまで割ってしまいました。でも本体はまだまだ使えます。
製造元に問い合わせようかと思いましたが、その前になんとかならないかしらん、、、と工夫してみたらあまりにもうまい具合で、そのまま何年も使って今に至っています。
こちらが愛用の土瓶です。
もう十数年使っていてなかなか年季が入っています。
でもこの土瓶いくつか修理してあるんですが、どこだかわかりますか?
、、、
つるはわかりますね。
元々、おそらく藤(とう)だとおもうんですけど細い木を何本も束ねて、その周りをつるでびっしりと細かく巻いてありました。そして先に引っ掛けるための金属の鍵がついていました。
それが何年も使ううちにまわりの藤が焦げて解けてバラバラになってしまいました。
そこで太い針金を芯にしてその周りに元からあった藤を寄せて形を整え、その周りを針金で端からぐるぐると巻いて解けないように留めました。
針金の巻きたては温かい陶器や木の質感と合わなくて味気なかったんですが、使っているうちに針金も色がくすんでいい感じに一体化してくれました。
もうひとつ修理してあるところがふたです。
この写真を見て、あーそうね、丸い取っ手が外れたのね、と思いました?
正解です。確かに丸い取っ手をエキシポパテでくっつけました。
でもそれだけじゃないんですよ。
実はこのふた、全然関係ないお皿なんです!
お皿を裏返してかぶせてあります。
裏をお見せすると、、、
ほら、魚が浮き彫りされたかわいいお皿です。
どうですか?見破れましたか?
なーんて偉そうに威張るほどのことでもないんですが 、、、
製造元に問い合わせるにしても何にしてもとにかく今ふたが欲しくて、家にあるお皿を手あたり次第かぶせてみたんです。
そうしたらこの魚のお皿がサイズぴったんこ!おまけに質感もバッチリで、色合いなんて緑の線がかわいく効いて以前より素敵になりました。
それで元々付いていた割れたふたの取っ手をこちらにつけて、そのまま何年も使っています。
難点はふたに穴がないこと。蒸気を抜く穴がないので沸騰するとふたがカタカタいいます。
あと圧力がかかって土瓶が冷えた時にふたがくっついて開かなくなります。
こんなことを防ぐために少しふたをずらせてのせる癖がつきました。さほど不便を感じていません。
問い合わせていないけれど、ふただけの注文ってできるんだろうか?ちなみにこの土瓶は三重県志摩にお住いの榎本合さんの土瓶です。
合歓さんの器は化学薬品を全く使わない身体に優しい器です。普段、私たちが使っている食器に危険な染料や薬が使われていることは意外に知られていません。
見た目も大事ですが毎日使う食器は体のことも考えていいものを使いたいです。買うとき少し値が張りますのでその分とことん大事に使わないと。
うちの土瓶、まだまだ何年も頑張ってもらいます。
⬇︎ 陶器の修理に使いやすいです。
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⬇︎ 合歓さんの器は通販では手に入らないのでちょっと買いにくいです。こちらの森修焼も体のことを考えられた器でおすすめです。
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