今年は申年です。
申年の梅を食べると寿命がのびる!と近所のおばあちゃんに聞きました。
そんな話初めて聞くのでちょっとびっくりだったんですが、調べてみたら知られた話でいわれがあるんですね〜。
申年の梅が体にいいと言われる理由をまとめてみます。
申年の梅が体にいい理由
理由その1
平安時代、第62代村上天皇(946年~)が梅干しと福茶を飲んで疫病を治したそうです。
村上天皇がこのとき食べた梅干が申年に漬けた梅干だったため、申年の梅は健康にいいと言われるようになったようです。
日本最古の医学書『医心方』というのが平安時代の984年に著されています。中国や朝鮮の医薬書からも引用し、医学全般にわたって説かれた本ですが、この中に「梅干」の効用がとりあげられているそうです。
梅干しが体にいいのはこんな時代から知られていたんですね。とは言ってもまだまだ庶民には広まっていなかったそうで、帝の疫病がなんやらすごい薬で治ったそうな〜 さぞ高価な薬なんだろうね〜 そんな会話がなされてたんでしょうか。
病気になっても今のようにいろんな薬のない時代、梅干しは薬として珍重されていたようです。
理由その2
申年は梅が不作になることが多いらしく、貴重な薬となる梅の価値がより上がったと考えられます。普段以上に梅をありがたがったのではないでしょうか。
いわれの通り、今年は梅が不作です。
田舎住まいですので、例年あちこちから取りにおいでーと声をかけられるのですが、今年はどの家も梅がならないと嘆いています。スーパーに並ぶ梅も普段よりかなりお高いようです。
理由その3
「申年」だけに、「申」を「去る」と引っかけて、「病が去る」「悪いことが去る」と縁起をかつぎ、そこから健康にいい、長寿にいいと考えられたようです。
ということで以上3つ、後ろの2つは縁起かつぎの面が大きそうですが、梅が体によくて昔から薬として珍重されてきたのは確かなようです。
おいしい梅干しの食べ方
昔から健康食品として親しまれてきた梅干しには、体にとって必要なものがたくさん含まれています。
クエン酸をはじめ、りんご酸などの有機酸やカルシウム、鉄分などのミネラル類も豊富です。
梅の活用法はいろいろありますが、中でもやっぱりおすすめは梅干し!
最近は減塩志向や、朝もパン食の人が増えて、梅干しが昔ほど食べられなくなってきているのがもったいないですね。
薬になるほどの栄養の他、整腸作用、抗菌作用などもありますので、もっと積極的にとりたいものです。
ですが西洋医学のすぐ効く、すぐ症状を抑える薬とは違いますので、速攻性を求めるものではありません。
毎日とることを習慣にして続けてこそ体に効いてくるのです。
そんな梅干しを、もっともっと体をよくする食べ方があるんです。それは、
梅醤番茶(うめしょうばんちゃ)です。
「申年の梅」の言い伝えの元にもなった村上天皇のお話。梅と福茶で病を治したと言われていますが、この福茶というのが、どうやら梅醤番茶らしいのです。
梅しょう番茶について
私はマクロビオティックの本でこれを知りましたが、日本古来の健康療法として昔からあった飲み物のようです。
梅醤番茶の「しょう」は醤油の醤です。
梅と純正の醤油と生姜を練って、番茶でわって飲みます。
大変陽性の強い体を温める飲み物で、
1日一杯を習慣にすると体質改善にもなります。
うちの息子は梅干しのままでは苦手なのですが、梅しょう番茶にすると飲みます。
と言っても毎日の習慣ではないのですが、
体の調子が悪くなると、作って〜というので
体が欲するというんでしょうかね。
他にも
- お腹の調子が良くない時に
- 疲れた時に
- 風邪かな?と思ったら
- 二日酔い、飲み過ぎた時に
- 夏バテに
- 冷え対策に
梅の酸味が和らぎ、醤油が香ばしい美味しい飲み物です。特に冷え性の人には体質改善におすすめです。
梅醤番茶の作り方
材料 梅 (中〜大) 1個
茶碗に梅干しと醤油と生姜の絞り汁を入れ、箸で潰すようにかき混ぜます。そこへ熱く煮出した番茶をそそいで完成。 |
三年番茶って何?
ふつうお茶は、お茶の木の新芽を使いますが、三年番茶は葉だけでなく小さい枝なり刈り取り、小さく刻み乾燥させ、3年以上熟成させたお茶です。 カフェインが少ないので赤ちゃんからお年寄りまで安心して飲むことができます。体を整えるバランスの良いお茶で、マクロビオティックでは常飲する他、手当にも使われます。 |
夏バテで疲れた胃腸を整えるためにも、クーラーで冷えた体を温めるためにも、毎朝の梅醤番茶始めてみませんか?
もっと簡単に習慣にしたい方はこちらをどうぞ
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