ブランケットステッチって数ある刺繍のステッチの中でも、3本の指に入るくらいよく使われるステッチだと思います。
私は小学生の頃中に綿を入れたマスコットを作りたくて、一番最初に覚えたステッチでした。
ところが簡単そうに見えて刺して見ると、これが意外に難しくてわからないことだらけなんです。子供の私は「うーんどうしたらいいの⁈」と困った記憶があります。
その後いろいろ調べたり工夫したりして自分なりのやり方で今はやっています。今日はそんなブランケットステッチのやり方をご紹介します。
ブランケットステッチってどんなの?
ブランケットステッチとは、もともと刺繍で布の縁をかがっていく方法で、毛布(ブランケット)の縁取りなどによく使われたことからこの名前がつきました。
刺繍の図案を刺すステッチとして使われることもありますが、主に縁かがりやアップリケを縫い付ける時などによく使われます。
ステッチそのものは簡単なのですが、はじめにも書いたように始め方終わり方などを迷いながらあやふやにしている方も多いと思います。今回迷いそうなところをまとめて説明しますね。
ブランケットステッチの縫い方動画
基本の刺し方
裏から糸を出したら
もう一度出した穴に針を入れて、一針すくい
糸を引っ掛けて引き抜きます。チェーンステッチと同じやり方です。
隣に同じ高さ一針すくい
糸をかけて引き抜きます。
この繰り返しです。
最後は角をひと針とめます。
裏で玉止め
普通 ぬいものは右利きの場合右から左に向かって進みますが、このブランケットステッチは特殊です。本を調べると右から左に向かって進んでいるものも、逆に左から右に向かって進んでいるものも両方あります。
どちらが正解ということもなくて、自分のやりやすい方向で大丈夫です。ですが私は断然左から右に進むのがやりやすいと思います。やったことのない方は一度試してみてください。
ポイント1 引っ張り過ぎないこと
ポイント2 高さと幅をそろえること そろえるのが難しい場合は、今回のようにあとで消せるペンで印を付けて刺していくと失敗がないですね。均等に点を打っておくだけでも美しく仕上がります。 |
ぐるりと周って戻ってくる始め方終わり方
これが実際には一番よく使うやり方だと思います。2枚のフェルトに綿をはさんでマスコットを作る時などに使います。
間隔をうまくとるとどこで継ぎ目があるかわかりません。
2枚の布の中に玉止めが隠れるように中から針を入れます
同じ高さで隣を一針すくい
糸を引っ掛けて針を抜きます。
最初の一目は斜めになりますがそのままで大丈夫
基本の刺し方でどんどん進みます。
2枚重ねで縫う時は布に対して針をまっすぐ入れるように気をつけてください。こうすると裏から見てもキレイに目がそろいます。
ぐるりと一周回って来ました。
最初の斜めの糸を後ろから手前にかけて針を出します。
後ろ側から針を入れ、
2枚の布の間に針を出し玉止めします。
出したところからもう一度針を入れて玉止めを布の中に隠します。
糸の変え方
2枚の布の間に糸を出して玉止めします。この時少し余裕をもたせて引っ張り過ぎないこと。
新しい糸を先ほどの玉止めの向かいから反対側の布に出します。
そのまま普通にブランケットステッチを続けます。
角の刺し方、模様刺し
角は一つの穴に3回刺して扇状に広げます。引っ張り過ぎないように。このやり方を直線で使うと下写真のように可愛い縁飾りにもなります。
一枚布の縁をかがる場合
一枚布だと玉止めを隠すことができません。始めと終わりの糸を長めにとってステッチの中になみ縫いで挟み込みます。玉止めはしません。
写真は白地に赤の糸で目立ちますが、布と同じような色でステッチをすればさほど目立ちません。
ここまでは2枚重ねの時と同じです。ただ始め終わりの糸を長めに残してあります。
それぞれの糸を逆方向になみ縫いでブランケットステッチの中に埋め込みます。
これで玉止めがなくてもほどけてきません。
ブランケットステッチのあれこれまとめてみました。お役に立てればうれしいです。
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